オフィスで「気づいたらデスクがモノでいっぱい…」「共有棚がごちゃごちゃして使いづらい…」なんてこと、ありませんか?


毎日仕事をしていると、忙しさの中でつい“後回し”になってしまうのが、『整理整頓』


けれど、そんな小さな「なんとなく」が積み重なると、気づけば作業スペースが狭くなったり、
資料を探す時間が増えたりと、仕事の効率にも影響してしまいます。

このブログでは、そんな“オフィスあるある”をテーマに、
整理収納アドバイザーの視点から、片づけのヒントをお届けします。


スッキリ整った環境は、仕事のスピードだけでなく、心のゆとりにもつながります。


「ちょっとやってみようかな」と思えるような、実践的な内容を発信していきます。

 


 

【 『片づけ』はモノを減らすことではなく、ムダを減らすこと】

 

近年、テレワークやフリーアドレスの導入が進む中で、
「オフィスをもっとスッキリさせたい」「整理整頓を仕組み化したい」
というご相談をいただくことが増えています。

整理収納アドバイザーとして現場で感じるのは、
整理整頓とは単なる“片づけ”ではなく、『仕事のムダをなくす仕組みづくり』だということ


モノの整理は、実は“時間”や“思考”の整理にもつながります。

たとえば、ある企業様では「どこに何があるかわからない」状態が日常化しており、
社員が1日に書類を探す時間は平均15分ほど


全員で換算すると、1か月あたりのロスタイムはなんと数十時間


整理を進めた結果、探す時間がほぼゼロになり、自然と残業も減ったというケースもあります。

 

🛠 実践ポイント🛠

 

1. 「使っていないもの」を可視化する

 

オフィスでよく見かけるのが、「とりあえず置いてある」モノたち
古い資料、使っていない備品、誰のものかわからないケーブルなどが、
スペースを圧迫し、探す時間や清掃コストを増やしています。

 👉 ポイント:「1年以上使っていないもの」は一度リスト化してみましょう。

 

意外と「存在を忘れていた」ものが多く出てきます。
可視化することで、「本当に必要なもの」と「そうでないもの」の線引きがしやすくなります。

 

~~ちょっとしたコツ~~
捨てるのが難しい場合は、「保留ボックス」を1つ用意して期限を決めましょう。
“3か月たっても使わなかったら処分”など、ルールを設けると判断がスムーズです。

 

2. 「使用頻度別」に収納場所を決める

 

毎日使う書類や文具はデスク周辺へ
週1回程度なら棚やキャビネットへ

使用頻度に応じて収納場所を見直すことで、動線がスムーズになり、
“探す時間”を大幅に減らすことができます。

実際、使用頻度で分けるだけでもオフィスの雰囲気が変わります。


一番よく使うアイテムを取り出しやすい場所に置くだけで、
「あれ、どこだっけ?」というプチストレスがぐっと減るのです。

 

~~おすすめは「一軍・二軍・三軍収納」方式~~

        • 一軍:毎日使うもの(デスク上や引き出し上段)

        • 二軍:週1~2回使うもの(キャビネット)

        • 三軍:年数回しか使わないもの(保管庫や倉庫)

この区分けをチームで共有しておくと、誰でも迷わず取り出せる“共有収納”ができます。

 

3. 書類は「保管目的」で分類する

 

書類整理のコツは、“種類別”ではなく“目的別”に分けること

「法的保管」「社内共有」「参考資料」など、保管理由を明確にして分類します。
これだけでも管理がぐっとラクになります。

クラウドやスキャンを活用して“紙を減らす仕組み”をつくるのも有効です。
紙が減れば保管スペースが空き、見通しもよくなります。


さらに、必要な資料をすぐに検索できるようにすれば、
誰でも同じ基準で管理できる「チーム整理」が実現します。

~~おすすめツール例~~

        • 社内共有フォルダ(アクセス権を明確に)

        • クラウドストレージ(Google Drive、OneDriveなど)

        • スキャン活用(ScanSnapなどでPDF化)

「紙を減らすこと=整理を続けやすくすること」です。

 

🧩まとめ

オフィスの整理は「気合い」や「思いつき」だけでは続きません。
大切なのは、“仕組みを整えること”
整理収納は、環境を整えることを通じて「働く時間」「気持ちの余裕」を生み出す活動です。

たとえば朝、デスクの上が整っているだけで、
仕事のスタートがスムーズになり、自然と集中力も上がります。


逆に、資料やケーブルが散らかっていると、知らず知らずのうちにストレスを感じるもの。
整理は、実は“自分への投資”でもあるのです。

 


無理なく、できるところから始めるのが一番。
1日5分の「デスクリセット」からでもOKです。
今日の内容が、日々の仕事を少しでもスムーズにするきっかけになれば嬉しいです。

これからも、現場での気づきや、すぐに取り入れられる工夫など、
身近な視点で「働きやすい環境づくりのヒント」をお届けしていきます。